在宅医療とは
在宅医療とは、病気や障がいがあって病院に通うことが難しい方や、住み慣れた家で過ごしたいという方が、自宅に居ながら診療を受けることができる仕組みで、定期的に医師が訪問し診療したり、在宅医療を受けている方の病状が急に悪化するなど、急な診察を必要とするときは、患家の求めに応じて緊急往診いたします。
在宅医療の目的は治療だけでなく、日常生活の指導を通して寝たきりや肺炎などのリスクを防ぎ、入院しなければならない状況を回避することも重要な役割です。定期的かつ計画的に訪問し、診療、治療、薬の処方、療養上の相談、指導などを行っていきます。
病院での精査や入院が必要な場合は、当院から紹介させていただきます。 病院での治療を希望されず、自宅で最期を迎えたいと希望された時は、訪問看護師やケアマネージャーなど多職種で協力し、ご自宅で最期を迎えられるようお手伝いします。
このような方を自宅や施設で支援しています
- がんで痛みなどの苦痛症状のケアを必要とする方
- 自宅において医療的ケアが必要な小児の方
- 神経難病や肺疾患などで呼吸器管理が必要な方
- 認知症の方
- 脳梗塞や脳出血後遺症で、身体機能が低下した方
- 心不全の終末期の方
- 排尿や排便の医療的管理や透析を必要とする方
- 食事がとれず胃瘻や中心静脈栄養などの管理が必要な方
- 自宅や施設での看取りを希望される方
※上記以外でも訪問診療が可能な場合がございますので、お気軽にご相談ください。
看取りについて
自宅での看取りとは、終末期を迎えた患者様の住み慣れた場所で療養生活を行い、その最期を見届けることを意味します。
終末期を迎えた患者様の尊厳と意思を尊重し、ご家族と穏やかな最期を迎えることができるようサポートしていきます。
自宅での看取りの最大のメリットは、ご本人の自由度にあると考えます。
たとえば患者様が愛煙家の場合、入院中はほぼ間違いなく喫煙できません。
また、お酒が好きな方の場合も、入院中に制限なく飲酒することは難しいでしょう。
しかし、自宅での療養の場合は、飲酒や喫煙のような「健康によくないと思われてしまうこと」も自由です。
これらは一見健康を害するようにも思えますが、患者様にとっては生きる楽しみでもあります。
自由に行動できることが最終的に満足のいく人生につながると考え、当院ではあえて生活に過度の制限を設けないようにしています。
看取りという観点から残りの人生を考えたとき、健康に気を使った生活を重視するよりも、満ち足りた最期が迎えられるような医療を心がけています。
ご自宅にて可能な医療処置について
処置について
- ・点滴/注射
- ・人工膀胱/肛門の管理
- ・喀痰吸引
- ・腹膜透析の管理
- ・胸水/腹水穿刺
- ・気管切開の管理
- ・外傷や褥瘡などの外科的処置
- ・人工呼吸器の管理
- ・胃瘻/経鼻経管栄養の管理
- ・在宅酸素療法の管理
- ・中心静脈栄養の管理
- ・麻薬による疼痛緩和ケア
- ・膀胱留置カテーテルの管理
- ・強心剤の持続投与管理
検査について
- ・血液検査
- ・超音波検査
- ・尿/便検査
- ・嚥下内視鏡検査
- ・心電図検査
- ・睡眠時無呼吸検査
多職種連携について
患者様とご家族が安心出来る生活を送れるようにするには、地域の多職種の方との連携が必要不可欠です。
私たちは、ケアチームの一員として、積極的に連携・協力を行い、患者様のより良い在宅生活をサポートしていきます。
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